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りんごの行商さん

今日、事務所に、昨年も来たという
津軽なまりのあるりんごジュースの行商人が来ました。
とっても人柄がよく、話も上手。
付け加えて、なんだか温かみのあるなまりに、社長、ついついたくさん購入。
黒酢とりんごのジュースと、りんごジュースです。

ところでこの行商さん、
「社長、日本はどうなっちゃうんだろう・・・?」と社長に問いかけます。
田植え前の時間を使って会社で行商に来ているらしく、今年の売れ行きが、前年よりも酷いのだそうです。
東京の町工場の多い蒲田。
いつも沢山買ってくれる会社へ行ってみると、更地になっていたり、廃業していたり、マンションが建っていたり。
とにかく何だかおかしなことになっていたそうです。
その話、本当なのでしょうね。

行商で、日本の経済がやばいことになってる・・・ということを
ひしひしと感じたそうです。

でも、その行商さんが言っていました。
「ここのうちだって、俺達りんご農家だって、良いものをつくっていれば、必ずわかってくれる人がいる」と。
「保育園だって、子供達に本当のりんごジュースを与えたいってところもあるんですよ」と。
「偽物(香料で味付けしたようなもの)が沢山あるなかで、選んでくれる人がいる」と。
住宅に当てはめてみても、同じ事がいえるのです。

“似たようなもの”“似せたもの”という製品が沢山溢れているなかで、“ひとがつくる”“本当のものをつくる”ことをしていくのは大変な事かもしれません。
でも、そこを踏んばる事で、その先に何かが見えてくると信じています。

共感し、盛り上がった行商さんと社長、最後に硬い握手をして別れました。
1年に1度の再会も、悪いもんじゃないですね。

そうそう、「青森といえば美人すぎる市議?」
と言ったら、
「あれは八戸、俺達は津軽。八戸と津軽は仲が悪い!」
って言っておりました・・・。

(2010.04.28)