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震災後

3.11の震災から9ヶ月経ちました。

あの日からの怒涛の1・2週間は、
特に今でも鮮明に思い出します。

建築途中の現場を一時中断し、
被害状況の把握、応急処置、今後の対応・・・。
時間が足りないと思う日々でした。

何より、岡村建業の歴史の重みを痛感する毎日だったのです。

一番被害が多かったのが、屋根の棟(ぐし)部分の損傷。
また、そのぐしが崩れたことによって、平瓦が割れるという連鎖。
中には、明治築の胸の高さまであるぐしが半分倒れたというところもありました。
そろそろ屋根の葺き替えをしようと、相談をしていた矢先だったのです。
一つ一つ言えばキリが無いですが、やはり、軟弱地盤や、築年数の違いで、
被害状況は違います。
岡村建業の自宅も、この地域特有の軟らかな地盤が原因で、ぐしを中心に損傷しています。
前の道路を通れば一目瞭然ですが。

岡村建業の抱える被害戸数は、新たに依頼された方も含めて、40棟近くにのぼります。

今朝、瓦屋さんが事務所に打ち合わせに来ました。

「営業できるなんて信じられないよ。」とぽつり。
年の暮れも近くなっている事もあり、工事をお待ちいただいている方の家々に
『瓦修理します』と、瓦工事の営業という人がやってきているのです。
また、市によっては、補助金工事の期限を切っているところもありますから、
そういう営業さんが人海戦術でまわっているのだと思われます。
お施主さんから、「こんなのが来たよ。」と、営業チラシを頂く事も多くなりました。

瓦の修理の仕方を見れば、良い工事か否かはわかるものです。
それは、大工工事でも一緒ですが。
瓦工事の営業が出来る時間など、あるはずも無いのです。

ひとつひとつ、確実に、誠実に、被害に遭われた家々に向かっています。
完全に工事が終了するのは、3年・4年かかると言われております。

自分達の携わった工事への想い。
その大切な家が震災によって被害に遭った。
胸が締め付けられるような気持ちでいます。。
待っていて下さる方々に申し訳ないという気持ちで
毎日を過ごしていること。
瓦屋さんも、私たち大工も同じなのです。

(2011.12.12)