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選択肢のひとつ

先日、庇(軒)のことについてブログに載せましたが、
週末に、H邸に久しぶりに寄らせていただきました。
土庇を深くとっている住宅です。
haya big.300jpg.jpg

この夏、エアコンを使わなかったというのです。
あれだけ節電節電と世の中は大騒ぎしておりましたが、
こちらのお宅では、使わなくて済んでしまったそうなのです。
群馬県太田市・栃木県足利市の県境、
岡村建業ともそんなに離れていない距離のH邸。
日本の中でも特に暑い地域でしたから、
岡村建業の事務所は、
エアコンを使っても、暖まってしまった家の温度を下げることは出来ず、
どうにもならないという毎日でした。

気密が良いからというのも1つなのかもしれませんが、
やはり、庇が深いこと、そして、軒の出が深いこと、
これが一番なのではないかと思っています。
窓を開ければ、南側の土庇から、涼しい風が入ります。
その風は、北側へと抜けていく。
土庇や軒で影となる壁は直射日光を遮ります。
結果的に、建物自体の温度も下がるというわけです。

風通しの良い立地条件とはいえ、
この酷暑をエアコン無しで乗り切れるとは、
驚きですね。

タイトルの『選択肢のひとつ』。
つづきを後日。

(2011.10.03)