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プロとして最低限の事

日曜日のテレビで、
解体が途中でストップしていて、隣家が危険にさらされている現場のリポートを観ました。
鉄筋コンクリート3階建て(だったと思います)の解体は、隣家との境界の三階部分の壁を一面だけ残し、中断していました。
その映像を見て、唖然としてしまいました。
とにかく養生もろくにしていないで、鉄筋がむき出し。
どこか外国の地震の現場のようなコンクリートの残骸が、
隣家にはみ出した状態でゴロゴロしています。

中断の理由は
「追加でお金を払ってくれればいくらでもやる」とのこと。
そんなことがあるのでしょうか。
見積りを出し、双方が了解した上で始まる工事。
それが途中で、しかも隣家の危険を考えず中断する事が
あるはずもありません。
少なくとも私たちはそうです。
そんな中途半端なことってあるでしょうか。

十分注意して養生をした現場でも、隣家に御迷惑をおかけしてしまうことはあります。
ですが、そのことは、いつまでも胸に傷として残っているものです。
また、そこから反省や、改善をしていかなければいけないと思います。

今回のテレビの映像には、解体の様子も映っているのですが、
とにかくあんなこと、あり得ません。
前回の悲しい話につづき、また暗い話ですが、
プロとして最低限の事は、するべきだし、
それが出来ないのであれば、やる資格がないのではないでしょうか。

隣家の屋根は、穴が開いているし、ガラスは割れているし、
こぼれたコンクリートが駐車場に落ちているし・・・。
映像を観た解体業者さん達は、腹が立ったのではないでしょうか。

それくらいの衝撃でした。

(2010.10.04)