ブログ

作庭家と大工

このところ、来社する営業さんが口をそろえて
“エコポイント・エコポイント”と言っておりまして、
ちょっと閉口気味です。
本日も、設備機器メーカーさんで“エコポイント講習会”があるのですが、明日の打ち合わせ準備の為、欠席の電話をしたところです。

さて、“ジパング倶楽部”という交通新聞社発行の冊子があるのですが、今月号の記事に『作庭家の仕事』という題の寄稿がありました。
私達は、家を造ることを生業としていますが、家と庭は、本当ならば、ひとつのものとして考えたいと思っています。
なかなか今の経済状況では、難しいこともありますが・・・。

寄稿の文を抜粋させていただきます。
=作庭家の仕事は、海外の場合とは異なります。海外の場合は、「こうしてやろう」という作者の意図が先に立ちますが、日本の場合はまったく逆。庭園の形をデザインするよりも、まずはその場の特徴を汲み取り、その場に漂う空気を考えることから始めます。ですから、敷地を見ないで庭園をデザインすることなどあり得ません。=
(枡野 俊明 曹洞宗徳雄山建功寺住職・庭園デザイナー・多摩美術大学教授)

『汲み取る』『空気を考える』。
これは、その場所に住まうひと、
住まうひとのその先を考えて庭をつくるということではないでしょうか。
家を造ることも同じと考えます。
また、そうありたいと思います。

(2010.02.04)