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これも時代ですね

先日、昔は・・・と、
岡村建業として昔は頼まれていたのに
今は頼まれなくなってしまったものを思い出していました。
1・踏み台
2・鯉のぼりの柱立て
です。

1の踏み台は、新築の家に限らず、昔は何だかんだと頼まれたものです。
そして、その踏み台の裏には、どこの家庭でも
造った人の名前が書いてあって、使用開始年月日が書いてあったものです。
"代々大事に使うもの"のひとつだったのです。

2の鯉のぼりの柱立ては、鯉のぼりを揚げる為の通し柱の様な柱を、何人かの人力で立てるのですが、それを固定する為の支えの木(柱)とセットで頼まれました。
というより、それは、大工さんの大事な仕事のひとつでした。
鯉のぼりの時期には、それを待っている家が何軒かあり、
それは、岡村建業の季節を感じる行事でもありました。
遠くからも見える、空を雄大に泳ぐ鯉のぼりを見る事は、
本当に無くなりました。
かつて、岡村建業にも、ようやく誕生した男の子(社員の岡村和彦君です!)の為に、3代目義一郎が、沖之郷一大きくて立派な鯉のぼりを揚げました。
そして、その鯉のぼりを揚げるために使った柱の高いこと高いこと。
風の強い日は、よく鯉のぼりが脱走?脱飛?して、とんでもないところに飛んでいってしまったりしたものです。
総出で柱をロープと梃子の原理を使って持ち上げていく光景は、
もう見る事は、一生無いのでしょうね。多分。

今は踏み台も、鯉のぼりも、100円均一で買える時代です。
ほんとうに、これも時代ですね。

(2009.06.11)