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かかあ天下と・・・

群馬県のことは「かかあ天下と空っ風」と言われますね。
本当に、そんなところだと思います。群馬県って。

今日は朝からとっても強い風が吹いています。
岡村建業がある群馬県太田市というところは、
関東平野の一番最後の方、北西は赤城山や榛名山などの山が遠くに見え、東南は田んぼの先に、ほぼまっ平らの地平線が見えるというような場所です。
地図でいうと、群馬県は鶴が舞っている形にたとえられることが多いですが、その鶴の形の首の先のあたりが太田市沖之郷町という場所なのです。
車だったら北に5分もしないうちに、県境の栃木県です。
また、南に15分で埼玉県です。

今回は「かかあ天下」はさておき・・・・。
「空っ風」について。
とにかく冬場は赤城山から「赤城おろし」といわれるつめたい風が直撃します。
冬場に外部の工事に入っている人たちは(大工さんも含め)本当に大変なのです。
また、建物を覆っている足場や現場シートにも、注意をしなくてはなりません。
時に風は凶器にもなってしまう事だってありえますから・・・。

近頃は、新築の住宅にはSW(スーパーウォール工法)を採用する事が多くなりました。
高気密高断熱の次世代省エネ住宅です。
とはいっても在来工法には変わりはないので、
わかり易くいうと、サッシと壁が高性能になっている住宅ということでしょうか。
SW工法の採用は、岡村建業の伝統+新しいことへのチャレンジのひとつです。
特に冬場の風の強い日は、サッシの枠の周りから、結構砂ぼこりが入ってきたりします。
また、風の音もすごいのです。
それが、次世代省エネ住宅だと、極力防げてしまということです。
それは、お施主さんからも施工後言って頂けることなのですが、
建築途中の現場の職人さんたちからもよく言われるのです。
高気密なので風は防げるは、高断熱なので現場はポカポカ。
職場環境がとっても快適なのです。

伝統を守ることと、新しいことへチャレンジすること、
これのバランスをとっていくのも
これからの岡村建業のやるべき事のひとつです。
風の強い地域には、とっても良いと思います。
と、言いながら、岡村建業の誰も高気密・高断熱の家に住んでいません。
むかし、先代の義一郎がよく言っていましたが、
「昔、B29の爆撃で村がやられたとき、みんなの家を直すのが先決で、自分の家はしばらく穴が開いたままだったんだよ」と。
案外、大工さんの自分の家というのは、そんなものです。
先日出席した民家フォーラムでも、
大工さんたちは口をそろえて言っていましたから。

まず、お施主さん。
それは、最も大事な事だと思うのです。
大工である限り・・・。

(2009.02.06)