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土間に思う

ふと、土間のことを思い出していました。

この地域には、農家の家には、玄関から土間がある家がまだ残っています。
土間の家を訪問すると、独特の匂いがします。
それは、多分、土の匂いなのかもしれません。
玄関から真直ぐに、2枚引き違いのガラス戸があり、
そこの奥がお勝手になっていたり、
また、玄関は普通に靴を脱いで上がる家でも、
北東の方には、土間のお勝手があったりするのです。
そして、方々から風がスーっと抜けて、
暖簾が揺れていたりします。

そんな家には、
「こんにちは~!」「ごめんくださ~い!」といっても
すぐに家の人が出てきません。
何回か呼ぶと、
「は~い!」と、遠いところから声がして、
頭に手ぬぐいをかぶって、小花の割烹着を着て、土のついた長靴を履いたまま、
やってきたりします。

懐かしいなぁと、ふと思い出した風景。

そういえば、昔の家は、風がスーッと
どこの家も抜けたものです。

お茶請けは、
蒸かしたサトイモに、ソースや醤油をつけて食べるとか、
蒸かしたサツマイモとか、
白菜の漬けものとか沢庵とか。

そして、その家の女の人達のかぶっている手ぬぐいが
『岡村建業』のてぬぐいだったりするわけです。

岡村建業の手ぬぐいは、
挨拶回りや、年始等にお配りするものなのですが、
普通の手ぬぐいより少し長めなのです。
頭にかぶるのに、丁度良いそうで・・・。
この手ぬぐいは、昔から変わらない岡村建業の『ツール』とでも言いましょうか。
なかなか洒落た良いデザインです。

(2011.05.26)